2015年9月20日日曜日

【まとめ】現代語訳学問のすすめ 福沢諭吉

【まとめ】現代語訳学問のすすめ 福沢諭吉
-------------------------------------------
①学問には目的がある
-------------------------------------------
・人権の平等と学問の意義
 「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」と言われている。
 しかし、この人間の世界には賢い人も愚かな人もいる。貧しい人も金持ちもいる。社会的地位の高い人、低い人もいる。なぜか?
 その理由ははっきりしている。学ぶか学ばないか、の違いの結果だ。
 
・役に立つ学問とは何か
 難しい漢字を知って、昔の文章、和歌、作詩 ・・・実用性のない学問
 ↑
 ↓
 教養。リベラルアーツ。普通の生活に役に立つ実学。いろは47文字。帳簿。そろばん。天秤の扱い方。
 地理学/物理学/歴史学/経済学/修身学=自然の道理(=倫理)を学ぶ

・自由とはわがままのことではない
 分限(義務)を知らなければ自由は使えない。自由とわがままは違う。わがまま=他人の害になること。

・国家の独立とは何か
 中国のように、自国よりほかに国がないように思い、外国人を見れば「(野蛮人め!)」と追い払おうとした結果→アヘン戦争
 ・・・・国として身の程を知らないところからきている。自分の力も客観的に把握せず。

・新しい時代の新しい義務
 個人が尊いのではなく国の法律が尊い
 昔は上はいばり下は卑屈になる → これからは、仮に政府に対して不平があったら、それを抑えて政府をうらむより抗議の手段をとってきちんと遠慮なく議論することだ

・恐れず行動せよ
 物事の筋道を知る必要がある。天の道理にしたがって思う存分行動せよ。
 世の中で学問のない国民ほど哀れで憎むべきものはない

世の中の法律を頼りにして、身の安全を保って社会生活をしているにもかかわらず、都合が悪くなると私利私欲のためにそれを破る輩がいるが矛盾していないか?

「愚かな民の上には厳しい政府がある」
→自分の行動を正しくし / 熱心に勉強し / 広く知識を得て / 社会的役割にふさわしい知識・人間性を備えよう

-------------------------------------------
②人間の権理とは何か
-------------------------------------------
天文学・地理・物理・科学・・・・・これらが存在するのは
知識教養の領域を広くしていって、物事の道理をきちんとつかみ、人としての知ることが目的である。

(昔の人が思っていたように、ただ文字を読むことでが学問。ではない)

論語読みの論語知らず・・・物事の道理を知らない学者
国のためには無用の長物で、経済を妨げるタダ飯食い

■天がこの世に人を生まれさせるにあたっては、体と心の働きを与えて、この基本的人権を持つものとしたのだから、どんなことがあってもこれを侵害してはならない
昔の「親と主人は無理をいうもの」のような人権侵害は古い

■政府と人民は対等である

政府=法律を作り、悪人を罰して、善人を守る
この政府の商売にお金を払うのが人民。これは政府と人民の約束(社会契約)である

法律を守るのは人民の責任。

※学問がなく、道理も知らず、食って寝るしか芸がない人間がいる。無学のくせに欲は深くて、ぬけぬけと人をだまして、法律のがれをする人間がいる。

こういう輩がいるから、暴力的な政府が存在しないとならなくなる。アジア諸国は昔からそうだった。
暴力的な政府は、国民の無知が原因で自ら招いたもの。
-------------------------------------------
③愛国心のあり方
-------------------------------------------
国同士にも道理あり

わが日本にも、今日の状態では、西洋の豊かさ強さに及ばないところもあるけれども、一国の権利としては、少しも違いはない。

貧富・強弱の状態は、予め決められている訳ではなく、人間が努力するかしないかによって変わるもの。

Qなぜ、国民一人ひとりが独立していないと、その国自体が独立できないの?

A
1 独立の気概がない人間は、国を思う気持ちも浅いから
→独立とは、自分の身を自分で支配して他人に依存しないことをいう。物事の正誤を自分で判断し、間違いのない対応ができるものは、他人の知恵に頼らず独立しているといえる。
自分自身で頭や体を使って働いて生計を立てているものは、他人の財産に依存せずに独立しているといえる。

日本が有事の際にも、人民がどこか「お客さん」気分で、政府=主人に頼るようなら、独立など保てない。
外国に対して我が国を守ろうとするなら、独立の気概を全国に充満させ、国民としての責任を果たさせろ

今川義元の首を取られた今川軍が、蜘蛛の子を散らすように退散した過去=駿河の民は今川義元一人主人で、それ以外の人民・家来はお客さん気分だった

2 国外に向かって外国人に接するときも独立の権利を主張することができないから

独立の気概がない→人に頼る→頼った先の人間を恐れるようになる→恐れる者はその人間にへつらう→常に人を恐れ、へつらう者はだんだんとそれに慣れ、面の皮だけ厚くなって恥ずべきをしらず、論じるべきことを論じない。人を見れば卑屈になるばかりとなる。
これが習慣=習い性になると容易には改められない

町人根性=武士に苦しめられ、裁判所に叱られ、下っ端武士にも「お旦那様」と崇める魂は腹の底まで腐っていて、一朝一夕には洗い流せない

3 独立の気概がないものは、人の権威をかさに着て悪事をなすことがあるから。

国は、国民を束縛して、政府ひとりだけが苦労して政治をするよりも、国民を開放して、苦楽を共にしたほうがいいではないか、ということなのだ。  

-------------------------------------------
 ④国民の気風が国を作る
-------------------------------------------
日本の独立という課題

国にもバランスが必要
 政府は内側の生命力のようなもので、国民は外部の刺激のようなものだ

政府先制の限界
 一国の文明は、ただ政府の力のみで発展できるようなものではない

個人をダメにする気風

洋学者の役割と弱点
 とにかく政府に仕えようとする漢学者の悪い習慣から抜け出せておらず、洋学者の服を着ていながら、中身はまるで漢学者なのだ。

いまだ世の中に人民の権利を主張する例がなかったからであって、ただ卑屈な気風に支配され、それに染まって、国民の本領を発揮できないからである。

質疑応答
Q 政府は人材に乏しいので、この上、民に流れたら官の仕事に差し支えるのでは?

A決してそうではない。むしろ、今の政府は人数が多いことに困っているのだ。事業をシンプルにし、人数を減らせば、その仕事はきちんと整頓される。その人材は民間の仕事に回る。

Q今、官にいる人が、これから民間でやろうとする人物がいても、官の世界から離れればほかに生活の道がない

A官で公職につくのと、民間で事業することの難易度に差はないはず。もし難易度が違くて利益が一緒なら、官は給料をもらいすぎなだけ!
能力も技能もないのに、運がいいだけで官の仕事について、みだりに給料をむさぼって、ぜいたくをし、それでいて、軽い気持ちで天下国家を語っているような者は、われわれの仲間ではない。
(明治7年1月 出版)

-------------------------------------------
⑤国をリードする人材とは
-------------------------------------------
明治日本の状況
 たとえていえば、家の中で育てられた子供が、まだ他人と接したことがないようなもの

中産階級の役割
 蒸気機関/鉄道/経済の法則。。。新しい物は欧米では政府が発明したのではなく、真ん中ぐらいの階級の人が全部発明したmiddle-class

学問をやるものの使命
 読書は学問の技術の一つ。学問は物事をなすための技術にすぎない

-------------------------------------------
⑥文明社会と法の精神
-------------------------------------------
国法はなぜ必要か
 国民が法を破るのは、政府が作った法を破るのではなく、自分たちが作った法を破るということなのだ

国民というのは、一人で二人分の役割がある
1 自分の代理として政府を立てて、国内の悪人を取り締まって善人を保護すること
2 政府との約束を固く守って、その法に従って保護を受けること

このルールを守らず
 ・私裁=リンチ/暗殺/仇討ち
などは許されない行為。
忠臣蔵の義士たちは間違いをおかしている。義士全員が裁判で切腹は当然。
47人はそれぞれ筋を通して、法の手順に従って政府に訴えればよかった。国法の重大さを顧みてない。

この仇討ちを良しとするなら、吉良家がまた敵討ちをするのも理にかなってしまう。これが続けば無政府状態、無法の世界となる

昔の日本は「斬り捨て御免」と政府が公に私裁を認めていたことがあった

暗殺は最低の行為
 天誅とは何ごと?政府の権限を犯して好き勝手に人を殺して、得意げになって「天誅を行う」という。さらにそれを、国に報いる人間だ、と言ってほめる者もいる。
商売違いも甚だしい。性格は律儀だとしても、物事の道理をわかってない。
古今の世界に、暗殺でうまく事をなし、社会の幸福を増やした例などないのだ。

※遵法精神※
※初期の橘玲の節税テクニックとか※

-------------------------------------------
 ⑦国民の二つの役目
-------------------------------------------
2つの役目
 国は会社のようであり、人民は会社の人間のようであって、ひとりで主人と客の二つの役目をつとめるべきなのだ。

客としての国民
 他人が自分の権利を侵害するのが嫌ならば、自分もまた他人の権利を侵害してはならない。

会社の中で一人、会社方針と違う商売をし始めてて損害を出していけば、いずれ会社=国は傾く。
国が決めたルールに従うこと。国と国民が約束したことを守ること。

主人としての役目
 政府のやっていることは役人個人の事業ではなく、国民の代理となって一国を支配している、公の事務という意味なのである。
 役人のムダ遣いにはよく目を尖らせておかないといけない

税金は気持ちよく払え
 年間わずか一円二円を払って、政府の保護を受けて、泥棒や強盗の心配もなく、一人で旅行しても山賊に遭う恐れもなく、安穏とこの世を渡っていけるのは、非常に便利なことではないか
世の中に、税金を払って政府の保護を買うほど安いものはない。

ダメな政府に対して取る手段
 何の武器も暴力も持たずに、正しい道理を唱って政府に訴えることである。
 正しい道理を守っていれば、必ず同情する気持ちが生まれるだろう。

命の捨てどころ
 世を憂いて身を苦しめ、命を落とすもの マルチルドムmartyrdomという

 主人から預かった一両を落として死んだ権助
 忠臣蔵四十七士

どちらも、命の捨てどころを間違えてる。非文明社会のできごと。
文明の繁栄に貢献しない死に方は、命の捨てどころを知らない者がやること。

文明とは、人間の知恵や徳を進歩させ、人々が自分自身の主人となって、世間で交わり、お互いに害し合うこともなく、それぞれの権利が十分に実現され、社会全体の安全と繁栄を達することである。

それが過去にできたのは佐倉宗五郎だけ。

-------------------------------------------
 ⑧男女間の不合理、親子間の不条理
-------------------------------------------
人間であることの分限を間違えずに世間を渡れば、他人にとがめられることもなく、天に罰せられることもない。これが人間の権利である。

他人の権利を妨げない限りは、自由自在に自分の身体を使っていい道理になる。

他人の利害に関しない限りは、はたからあれこれ言われる筋合いはない。

男尊女卑の不合理
 女大学 婦人が三つ従わないといけないもの
幼い時は両親 嫁に行ったら夫 老いたら子供

浮気夫であっても従わなければならない

妾の風習を批判する
 妾と妻を同居させるなんて家畜小屋といっしょ
 子がないのが不幸だから妾をとる、っていう理屈はあり得ない。孟子の教えを拡大解釈しているだけ

親は親孝行に名を借りて、子どもの財産を貪るな

-------------------------------------------
 ⑨よりレベルの高い学問
-------------------------------------------
衣食住が足りればいいってわけじゃない

仕事をするようになり、結婚をして、子どもが生まれ、家を持ち、子どもに教育をほどこして、幾らかの貯金をしてまさかに備え、長期プランをこまごまと気にかけ。。。。これは蟻と変わらない。蟻の弟子。

生まれてから、衣食住だけ確保して子どもを育てておしまい。
これでは今まで人類が進歩してきたことから何も貢献せずに終わる人生。これでは人間としての目的を達したものとは言えない。


人間は社会的動物
 広く他人と交際して、その交際が広くなればなるほど自身の幸福も大きくなるのを感じるものであって、これが人間社会が生まれた所以。

われわれの仕事というのは、今日この世の中にいて、われわれの生きた証を残して、これを長く後世の子孫に伝えることにある。
これは重大な任務である。

数冊の教科書を読み、商人となり職人となり、小役人となり、年に数百程度の金を得て、わずかに妻子を養って満足していられようか。これでは他人を害さないというだけだ。他人にプラスになるような者ではない。

まとめると

人間たる者は、ただ自身と家族の衣食を得ただけで満足してはならない。人間にはその本性として、それ以上の高い使命があるのだから、社会的な活動に入り、社会の一員として世の中のためにつとめなければならない

※それはなぜか?
今の豊かな時代を生きているのは過去の人たちが文明を遺していってくれたおかげ。

文明が開ける=進歩することは善。

これを今よりさらに善くして後世に残し、できれば名を遺すようにすることは今を生きるわれわれの使命
※※


-------------------------------------------
 ⑩学問にかかる期待
-------------------------------------------
学問を身につける費用効果の勘定
 1年100円 3年300円 授業料
 その後役人として就職すると月50円〜70円

生計を立てるのが困難である、とは言っても、よくよく一家のことを考えれば、早く金を稼いで小さなところで満足するよりも、苦労して倹約し、大成する時を待ったほうが良いのだ

-------------------------------------------
 ⑪美しいタテマエに潜む害悪
-------------------------------------------
政府と人民は親子ではない。他人同士の付き合いなので、情愛はを基本にすることはできない。

-------------------------------------------
 ⑫品格を高める
-------------------------------------------
演説のすすめ
 一人の人間の考えていることを多くの人に伝えるのに、スムーズにいくかどうかは、それを伝える方法におおいに関係しているといえる。

学問はただ読書するだけではない。学んだことを実際に活かすこと。生かせない学問は学問じゃない。

学問本来の趣旨は、ただ読書にあるのではない。精神の働きにある。

トルコやインドが、昔の隆盛を失い、欧米の隷属になった訳は?
→それぞれの国の人民の視野が、ただその国内だけに限定されていたからだ。自国の状態に満足しきって、他国との比較は部分的なところだけして、そこで優劣なしと思って判断を誤ったからだ。

視野を広く持て

-------------------------------------------
 ⑬怨望は最大の悪徳
-------------------------------------------
ねたみは百害あって一利なし
 奢り⇔勇敢 粗野⇔率直 頑固⇔真面目 お調子者⇔機敏
これらは、良い点と欠点両方備えた特性

ただし「妬み 怨望」だけはひとつも良いことが無い

他人を引き摺り下ろそうとパフォーマンスを落とす

妬みは諸悪の根源 懐疑/嫉妬/恐怖/卑怯はすべてここから

怨望とは、公共の利益を犠牲にして私怨をはらすものなのだ。

御殿女中の異常な世界

人間の最大の災いは「妬み」

その原因は窮=言いたいことやりたいことができない

であれば言論の自由は邪魔してはいけないし、行動の自由は妨げてはいけない

妬みがなくなれば、公共の利益は確保できる


-------------------------------------------
 ⑭人生設計の技術
-------------------------------------------
心の棚卸し
 人間は自分で思っているより愚かなことをする

多くの人は事の難易度と時間のかかり方を計算しない
→期日や約束を守れないのは、事を企てるにあたって、時間のかかり方を計算に入れないことから生じている

以上論じたように、人生というものは、思いの外に悪事をなし、思いの外に愚かなことをやり、思いの外に事をなさないものなのである

棚卸しのススメ

 自分の知性・人格、事業の帳簿をつけて、損失が出ないように心掛けなければならない。

 ・過去10年間は何を損して何を得たのか
 ・今は何の商売をして、その繁盛のようすは?
 ・いまは何を仕入れて、いつどこでこれを売る?
 ・遊び癖/怠け という名の店員のために損失は出していなかったか?
 ・来年も同じ商売を続けていて大丈夫か?
 ・ほかにさらに知性や人格を磨く工夫はないか?

売れない商売を始めたり、、、
基礎知識もなく高いレベルの本を読み始めてすぐ挫折してみたり・・・(元手無しで商売を初めてすぐあきらめて他の商売をするようなもの)
いろいろな本を読んでいながら、世界の情勢も知らずに、自分自身の家計にも苦しむ。。。。ソロバンなしの雑貨屋をやるようなもの。

これらの原因は、ただ流れに任せて生きているだけで、かつて自分自身の有様を反省したこともなく

「生まれていままで自分は何ごとをなしたか、
 いまは何ごとをなしているか、
 今後は何事をすべきか」

と、自分自身を点検しなかったからである。


-------------------------------------------
 ⑮判断力の鍛え方
-------------------------------------------
文明は疑いが進歩させる

「もしも日本文化と欧米文化が逆のものだったら?」→西洋習慣をバカにして、今頃日本文化を崇めてたんじゃない?

片方だけを盲信するのではなく、暗中模索して、比較して、信ずべきを信じ、疑うべきを疑い、取るべきところを取り、捨てるべきところを捨て、きちんと判断する。 難しいけど。
この仕事をするのは、われわれのような学問をするものだけだ、だからがんばろう。
 
-------------------------------------------
 ⑯正しい実行力をつける
-------------------------------------------
独立には二種類ある
 ・品物についての独立
 ・精神についての独立

物に支配される人々
 「一杯、人、酒を呑み、三杯、酒、人を呑む」
物欲が高じると人間は物の支配を受けてその奴隷になる

他人の持ち物の奴隷 になる場合もある
 いつも人の所有物と比べて、合わせようとする
→身についたとすれば贅沢の習慣だけ。

-------------------------------------------
 ⑰人望と人付き合い
-------------------------------------------
自己アピールの方法

1 言葉について勉強しなければならない
演説の技術。しゃべる技術。日本語を上手に使って、弁舌が上達するよう

2 表情・見た目を快くして、一見してただちに人に嫌な感じを与えないようにすることが必要

表情や見た目が快活で愉快なのは、人間にとって徳の一つであって、人付き合いの上で最も大切なことである
ムスッとして渋い顔をしている人には誰も近づかないよ!

3 交際の範囲を広くするコツは、関心をさまざまに持ち、あれこれをやってひとところに偏らず、多方面で人と接することにある。

人間のくせに、人間を毛嫌いするのはよろしくない。

-------------------------------------------
あとがき
-------------------------------------------

今の時代に最も必要なのは、大きな目標を目指して動くことで、自分自身も充実するという連環

この本の特徴は、お金儲けと、世のため人のための事業が同じ地平線上にあると指摘したところ

福澤の情勢を見極める目

現代は、自分たちが社会に参加しているという意識を持ちにくい時代

自己意識はどんどん肥大化しているのに、社会の中で自分の占める割合が極度に小さい。
このギャップは個人をむしばんでいる

何か大きな柱となる目標や気概というものがないと、現在の生活を推進していくのにもリスクが伴うようになります。
今の生活を維持すればよいと思った人は、実はリストラされたりしやすいわけです。


「気概」とは、きちんとやるべきことが見えていて、そこに全精力をかけていきたいという明確な思いのことです。

生き方の型を失った現代では、心を安定させて生きていくということが一層大切になってきています。そのためには、

社会と自分との関係をしっかりつかまえて、客観的に物事を判断できる能力

は皆つけたほうがいい。

この本の特徴
 ・恐れがない文体
 解りづらい文章を書く人
→啓蒙的能力の欠如(理解させる気がない)
→100%理解されきってしまうことへの恐れ

漢学者のことを「もってまわったくどくどしい言い方をするくせに、内容はほとんどない」と酷評

0 件のコメント:

コメントを投稿